*「ごめんなさい、私っておっちょこちょいなんです」と言ったことはありませんか。悪気のない言い回しですし、実際そう感じる瞬間もあるでしょう。でも、もう少し正確に言い表してみませんか。「ごめんなさい、今ちょっとうっかりしてしまいました」*と。
自分にどんな言葉をかけるかは、思っている以上に大切です。気をつけていないと、感情的決めつけ、つまり気持ちを事実だと思い込んでしまうワナに落ちてしまいます。これは自信をむしばみ、変わろうとする力を弱めてしまいます。
感情的決めつけとは
感情的決めつけとは、自分の感情が現実を決めていると信じてしまうことです。さきほどの例で言えば、うっかりを通り過ぎていく一時的な気持ちとして受け止める代わりに、自分自身に*「おっちょこちょいな人間」*というラベルを貼ってしまう。これは誰にでも起こります。だって、こんなに強く感じているのだから、本当のことに違いない。そう思いますよね。でも、必ずしもそうとは限りません。
感情的決めつけが働いているときの例を挙げてみます。
- 「怖い」 → 「世界は恐ろしい場所だ」
- 「うしろめたい」 → 「私が悪いのだ」
- 「失敗した」 → 「私は頭が悪い」
- 「さみしい」 → 「私は人付き合いのできない人間だ」
私たちの脳は、いつも世界に意味づけをしようとしています。けれど、たったひとつの感情が、自分という存在を決めてしまってよいはずはありません。感情的決めつけは、一時的な感情を、固く動かないネガティブな自己像に変えてしまい、人生を必要以上に生きづらくしてしまうのです。
感情的決めつけを立て直すには
シンプルな習慣がひとつ助けになります。眠る前に、少しだけ振り返る時間をとってみてください。その日に強く感じた考えや感情を書き出し、それに反する事実を並べて、問い直してみるのです。
忘れないでください。あなたの感情は、あなたが何者かを決めるものではありません。絶対の真実でもありません。あなたは、あなたの感情そのものではないのです。
同じ思考のパターンに何度も苦しんでいると気づいたら、行動に移してみましょう。自分について白か黒かで語る代わりに、解決のほうへ目を向けてみてください。自分の考えを問い直し、動いてみて、そして自分が育っていくための余白を、自分にあげてください。

